バナナの黒い点でがん発見?

バナナの皮の黒い点が、皮膚がんの早期発見に役立つかもしれないらしい。8日の独科学誌「応用化学(Angewandte Chemie)」に掲載された研究論文によると、バナナの皮を活用することによって、皮膚がんのより簡単な診断が可能となり、患者の生存上昇も期待できるという。
熟したバナナの皮は丸くて小さな黒点が現れるが、これはチロシナーゼとして知られる酵素の働きによるもので、この酵素は人間の皮膚にもあるそうだ。皮膚がんの中でも致死率の高い悪性黒色腫(メラノーマ)に苦しむ人に多く見られるという。
スイスの物理・分析電気学研究所の科学者チームは、こうした共通性に注目。がん用のスキャナーを開発し、人間の皮膚での応用の前にバナナの皮を使って試験と改良を重ねたそうだ。
開発したスキャナーは柔軟性のある極小電極8本で構成されており、「くし」状の形をしているという。これを皮膚に当ててチロシナーゼの量とその分布を調べるのだという。
チームリーダーのウベール・ジロー氏は「このスキャナーの利用で、侵襲的な組織検査は必要がなくなる」と述べ、また将来的にはがん細胞の破壊にも利用できる可能性があると期待を寄せた。
がんの早期発見だけでなく、がん細胞を破壊して治療をすることもできるとなれば、より多くの人が助かることになるだろう。バナナの皮がこんなに役に立つとは思わなかった。